綿実油(めんじつゆ)は、綿をとったあとの綿花の種子を原料とした、
主に圧抽法により採取され、食用に用いられる半乾性油です。
ヘキサンなどの溶媒を使って高温で精製されます。
ポテトチップス、マーガリン、ツナ缶などに使用されます。
原油は有毒色素ゴシポールや遊離脂肪酸・リン脂質を多く含むため、
精製されていない綿実油はこの理由で時々殺虫剤として使用されます。
精製時には大量のアルカリを用い脱酸するので他の植物性油脂にくらべて
精製損失が多いです。
そのため最近ではミセラ精製も一部で行われるようになりました。
トランス脂肪酸や水素化油脂を多く含み、近年健康への影響が
心配されています。
アメリカでは綿実油は、元々蝋燭製造の為に最初に水素化合処理で
大量生産された油のため綿花には食品用の農薬規定が適用されておらず、
綿花に使用が許可されている化学物質の多くは
食用の為の農作物への使用が許可されていません。
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