アボカドオイル

アボカドオイルはアボカドの果実に含まれる脂質から採った油です。

アボカドとは中南米を原産地とするクスノキ科の高木で、
果実を食用(主に生食)にします。
果実には脂質が約2割も含まれ、俗に「森のバター」とも言われるほどですが、
脂質の大半は不飽和脂肪酸であるため、コレステロールの心配はありません。

主たる脂肪酸はオレイン酸で、次いでパルミチン酸、リノール酸などの
不飽和脂肪酸が含まれています。
また、ビタミンEをはじめとする各種ビタミン、マグネシウム、カリウム、
ナトリウムなどのミネラル類がバランスよく含まれています。

サラダのドレッシング、パスタ、炒め物、肉、魚介類のマリネ、
パンやお菓子づくり、お豆腐や白身魚のお刺身にそのままかけても
美味しく食べる事ができます。
また他の植物油と比べても熱に強いので素材を焦がしづらく、
炒め物や揚げ物にも適しているといえます。

亜麻仁油(フラックスオイル)(リンシードオイル)

亜麻仁油は亜麻と呼ばれる植物の種子からとった油のことです。
亜麻は麻と混同されがちですが、本当は違う植物です。

麻より高級で柔らかい繊維がとれ、亜麻から作られた布製品のことを
「リネン」「リンネル」といい、亜麻の英語名をフラックスといいます。
亜麻仁油アマニ油リンシードオイルフラックスオイル、これらはすべて同じ油の名称です。

亜麻は、茎は繊維用(リネン)として、種子は油糧用(亜麻仁油)として使用します。

油にはリノレン酸が多く含まれているので乾性油と呼ばれ、いままで食用よりも
油絵具のバインダーや木製品の仕上げ、塗装などの工業用に使用されていたそうです。

しかし最近ではオメガ3系脂肪酸、αリノレン酸や植物栄養素(フィトケミカル、ファイトケミカル)の
リグナンが豊富なところに注目が集まり、食用油として脚光を浴びています。

亜麻仁油ってどこがいいの?

現代人の食生活には、オメガ3脂肪酸が不足しています。
現代人の平均的な食生活では油脂は十分以上に摂取しているはずなのに、
油脂に含まれる脂肪酸が「不足?」と不思議ですよね。

しかし、油脂の成分である脂肪酸には様々な種類があり、その中でも「オメガ6系」と呼ばれる
脂肪酸は過剰摂取の傾向にあり、「オメガ3系」と呼ばれる脂肪酸は摂取不足となっているのです。

亜麻仁油は、オメガ3系の代表「α-リノレン酸」という脂肪酸を、64%も含んでいるのです。

菜種油や大豆油は、α-リノレン酸を比較的多く含むといわれますが、それでも6~12%程度、
あとはオメガ3系以外の油脂でできています。
亜麻仁油は、オメガ3系脂肪酸を豊富に含む、貴重な油なのです。

オメガ3系脂肪酸ってどんなもの?

ヒトが生きていく上で、体内で作ることができず、食べ物などで摂取しなければならない脂肪酸を「必須脂肪酸」といいます。
オメガ3であるα-リノレン酸も必須脂肪酸の一つです。
ヒトの体内のコレステロールを下げ、動脈硬化を予防するとして、注目を浴びています。

アーモンドオイル

アーモンドオイルは脂質に富んだアーモンドから抽出した油で、
アーモンド特有の風味を持っています。
溶剤抽出されているものより低温圧搾のもの、
「スウィートアーモンド」の表記がされているものがより良いとされています。

一価不飽和脂肪酸が豊富で飽和脂肪酸が少ない、
ノンコレステロールのオイルです。
また、保湿効果を持つので石鹸作りやバスオイル、マッサージオイル、
アロマセラピーオイルのベースとしても使用されています。

アルガンオイル

アルガンオイルは、モロッコ南西部に生育する固有の木、
アルガンツリーの果実の種子から採取した植物オイルです。
アルガンの樹は、世界でもモロッコの南西部にのみ生育する
非常に希少な樹です。 一時期絶滅の危機を迎えたアルガンの森は、
ユネスコの生物圏保護区に指定され、現在も保護されています。
取り出した種を割り、仁と呼ばれる白い核を絞ることで採油します。
伝統的な方法では、石臼を用いて実を絞ります。機械による圧搾は
熱を伴うため、アルガンオイルの酸化を招いてしまうので推奨されません。
食用としてはくせがなく、繊細で新鮮な香りと味わいが特徴です。
ビタミンEの含有量はオリーブオイルの約2~3倍もあり、オレイン酸も
豊富に含むモロッコでは昔から重宝されてきた食用油です。

ウォールナッツオイル

ウォールナッツオイルはクルミから抽出した油で、
クルミの豊かで香ばしい香りが特徴です。
サラダドレッシングやソースによく使われているこの油は、
温めると香ばしい香りが立ち、グリル料理やロースト料理によく使われます。

α-リノレン酸とリノール酸を豊富に含み、飽和脂肪酸が少ない
ノンコレステロールのオイルです。
免疫系を強化し、脂肪代謝がプラスに働き、皮膚の再生を促し、
ホルモン収支を正常にする働きがあります。

また、肌が炎症を起こしているときや日焼けなどで傷んでいるときなど、
お肌にトラブルがあるときに塗る事での治療効果も期待でき、
マッサージオイル等にも使用されます。

えごま油

エゴマ油(シソ油)はシソ科のシソ、または同じ仲間のエゴマの実から
搾られる油です。

エ ゴマ(荏胡麻)は一年生のシソ科植物で、東アジアで食べ物として
栽培されている植物です。
日本ではじゅうねん(東北)、えぐさ(長野)、あぶらえ(岐阜)などと呼ばれ、
昔は全国に、今は高冷地を中心に作られている雑穀であり 油脂性の植物です。
食べ方がゴマとよく似ていますが、エゴマの成分・効能はゴマとは全く違います。

エゴマ油(シソ油)は豊かな風味や芳香を持ち、
必須脂肪酸であるα-リノレン酸を豊富に含んでいます。
熱に弱く、酸化されやすい性質をもつ油なので、ドレッシングや
料理の仕上げなどに向いています。

オリーブオイル

オリーブオイルは地中海などで育つオリーブの実をすり潰したり
圧搾して取り出した油です。
オリーブオイルはごま油と並んで、世界最古の歴史をもつ油です。
主に地中海に面した地域(イタリア、スペイン、ギリシャ、マシュリクなど)で
好んで使われ、食用のほか、化粧品、薬品、
また石鹸などの原料としても用いられます。

オリーブ油は主成分としてオレイン酸を70~80%も含んでいます。

そのため、他の食用の油脂に比べて酸化されにくく
固まりにくい性質を持ちます(不乾性油)。
また、オレイン酸には血中の悪玉コレステロールを下げる働きがあり、
生活習慣病の予防に効果があります。

オリーブオイルにはいくつか種類があり、
粒選りのオリーブの実から搾った、香り・風味の豊かなものから
熱処理などを一切施していないもので、酸度は
0.8%以下とされるものをエクストラバージンオイル、
1.5%以下とされているものをファインバージンオイル
3.3%以下とされているものをオーディナリーバージンオイルといいます。

酸度は3.3%以上はランパンテ・バージンオリーブオイルとされ、
食用には不向きで、精製する必要があります。
この食用に適さない品質の悪いバージン・オイルを精製して
得られた味や香りに乏しい油を、中程度の品質の
バージン・オイルとブレンドして作 られているのが、
「ピュアオリーブオイル」とか単に「オリーブオイル」として販売されているものです。

さらに今日では果実に含まれる油を無駄なく回収するため、
果汁を絞った絞りかすからも溶剤抽出によって油が採取されています。
溶剤抽出によって得られた油をオリーブ核油やオリーブ残滓油、
これにバージンオイルを加えオリーブオイルの風味をつけたものを
「オリーブポマースオイル」と呼んでいます。

日本で売られているオリーブオイルは主に

* エクストラバージンオリーブオイル
* ピュアオリーブオイル
* オリーブポマースオイル

の3等級になります。

カカオ脂

カカオ脂とは、植物カカオの種子から得たオレイン酸を多く含む脂肪です。
カカオバターともいい、チョコレート特有の香りを持っています。

カカオ脂は、カカオ豆を発酵させたものを圧搾して得られる常温で固体の
脂肪ですが、体温程度の温度ではスピーディーに溶ける特性があります。
そのためチョコレートを作る際に、カカオ豆をすり潰したビターチョコに砂糖、
ミルクと共に混ぜられ、常温では硬く口の中ではとけるチョコの特性を
出すために使用されます。

また、化粧品成分としては、口紅やクリーム、サンオイル。
クリームファンデーション、ヘアスタイリング剤の硬さ調整などに使われ、
また手作り石けんのベースとしても使われます。
カカオ脂にもカカオのポリフェノール同様に、抗酸化成分が含まれ、
医薬品としては、利尿、興奮、坐剤の基剤に使われます。

肝油

タラやブリなどの魚の肝臓から取り出した脂です。
ビタミンAやDを豊富に含むため、以前はビタミンAの貴重な原料とされ、
戦後から1970年代後半にかけて日本の学校給食でも出されていました。
最近では他の魚油と同様硬化油としてマーガリンやショートニングなどの
加工油脂向け原料となっています。

ですが近年深海鮫やアンコウのなど肝油が
DPA・EPA・DHA等の有効成分によって
健康食品としての再注目を浴びています。

菜種油(キャノーラ油)

菜種油(なたねゆ・なたねあぶら)とはセイヨウアブラナの種を絞って
油をとったもので、日本では最も歴史の古い油の一つです。
食用及び食品加工用、かつては光源燃料としても利用されていました。
油の絞り方には圧搾方法と抽出方法があり、当然ながら圧搾の方が
上質とされてます。

かつての菜種油には有害なエルカ酸(エルシン酸とも)が含まれたため
健康によろしくないとされていましたが、近年の菜種油は成分育種が
進んでおり、エルシン酸フリー品種が主流となりました。

キャノーラ品種とはエルシン酸フリー及び低グルコシノレートの
特性を持つ品種であり、ただ単純にエルシン酸フリーのみの品種は
キャノーラ品種とは呼ばれることはありません。