「あぶら」と言う言葉の語源は、
動物の肉をあぶると出てくる物なので「炙(あぶ)る」→「あぶら」に変化したとのではないかと言う説と、
あふれ出てくる物なので「あふれ」→「あぶら」に変化したと言う説があるそうです。
このことから、植物性の物より動物性の物のほうが油の歴史が古いのがわかりますね!
油を表す漢字は
油 脂 膏
と、三つありますが、
油:液体のもの 脂:固体のもの 膏:肉のあぶら
と使い分けます。
ですから、油脂と言った場合は液体・固体両方の油をさします。
“膏”と言う言葉は、「どろどろしたもの」という意味でもあります。
ただ単に煮詰めたものや、エキスでもどろどろしたものは、膏という言葉を使います。
「軟膏」「絆創膏」なんて言葉にも使うように、
“あぶら”は薬としても使用されていたことが伺えますね。
ちなみに”オイル”の語源ですが、
ギリシャ語のオリーブの木を意味する elaia が oil の語源とされるそうです。
oil という言葉はかつてはオリーブオイルのみを意味していましたが、
次第に広い意味に使われるようになったそうです。
歴史の所と併せて考えると、なかなか感慨深くありますね。
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